ネット文化史をParadiceが真面目に考察してみた
こんにちは、Paradiceです。
インターネットを長く見ていると、
「どうしてこんなジャンルが生まれたんだ……」
と思うものに出会うことがあります。
今回は、その中でもかなり異彩を放つ
『アナル人格排泄ゼリー』
という概念について、ネット文化の視点から真面目に考察してみます。
もちろん現実に存在するものではありません。
しかし、このジャンルがどのように形成されていったのかを追うと、インターネット文化そのものの変化も見えてきます。
そもそも人格排泄ゼリーとは?
簡単に説明すると
「人格」や「精神」をゼリー状の物質として排出・管理する
という創作設定です。
聞いただけでは意味が分かりません。
私も最初はそうでした。
ところが調べていくと、実は複数のフェティッシュやネット文化が組み合わさって誕生した、一種の”進化系ジャンル”であることが見えてきます。
第一世代
人格を書き換える時代(2000年代)
2000年代前半の成人向け作品では
- 催眠
- 洗脳
- 記憶改変
- 精神支配
といった、
人格そのものを書き換える
作品が人気でした。
この頃の人格は
「情報」
として扱われています。
まだ「物体」ではありません。
第二世代
人格がデータになる(2010年代)
VR作品やAI作品が流行し始めると、
人格は
- コピーできる
- 保存できる
- インストールできる
という表現が増えました。
つまり
人格=データ
という考え方です。
この発想は現在でもSF作品でよく見られます。
第三世代
人格が物質になる
ここから急にネットらしくなります。
人格を
- スライム
- ゼリー
- 液体
- カプセル
として描く作品が登場します。
ここで重要なのは
「人格を触れる」
という新しい価値が生まれたことです。
抽象概念だった人格が
「目で見えるもの」
へ進化しました。
第四世代
排泄との融合
ここで
「人格」と
「排泄フェティッシュ」
が合体します。
一見すると無関係ですが、
ネット文化では
全く違うジャンル同士が融合する
ことは珍しくありません。
例えば
- 人格改造
- 生体改造
- スライム化
- 排泄表現
これらが混ざった結果、
人格がゼリーとして排出される
という独特な世界観が完成しました。
第五世代
世界設定が独り歩きを始める
ここからがネット文化らしい部分です。
作品そのものよりも、
世界設定を真面目に作り始めます。
例えば
- 人格ゼリーの品質
- 保存方法
- 製造工程
- 熟成期間
- 色の違い
- 粘度
など、
まるで食品メーカーのような設定が生まれていきます。
最初はフェティッシュだったものが、
いつの間にか
架空科学
として扱われ始めるのです。
ミーム化
最近ではさらに一歩進み、
「人格排泄ゼリー」という言葉自体がネタとして使われることもあります。
例えば、
「今年の人格ゼリーは出来がいい」
「水分量が多い人格だった」
など、あえて日常会話のようなテンションで扱う投稿が見られます。
ここまで来ると、元のジャンルを知らなくても言葉だけが独り歩きし、インターネットミームとして消費される段階に入ったと言えるでしょう。
なぜ「ゼリー」なのか?
考えてみると不思議です。
液体でも固体でもなく、
ゼリー。
理由を考えてみると
- 半透明で中身が見える
- 色で個性を表現しやすい
- 柔らかいので生物感がある
- 手で持てる
- イラスト映えする
という特徴があります。
つまり
「人格を視覚的にデザインしやすい素材」
としてゼリーは非常に都合が良かったのでしょう。
AI時代でどう変わる?
ここからは私の予想です。
画像生成AIや文章生成AIの普及によって、
以前なら一人では作れなかったような
- 世界設定
- 用語集
- 研究資料風画像
- 架空企業
- 架空広告
- 架空学会
などを大量に作れるようになりました。
そのため、このジャンルも
単なるフェティッシュではなく、一つの架空世界として発展する
可能性があります。
「人格ゼリー品質管理士」や「人格抽出工場」「人格保管法」といった、設定を積み重ねる遊びがさらに広がるかもしれません。
まとめ
「アナル人格排泄ゼリー」は、単独で突然生まれたものではありません。
その背景には、
- 人格改造という古典的ジャンル
- SF的な人格データ化
- 人格の物質化
- 排泄フェティッシュとの融合
- ネットミーム文化
- AI時代の世界設定遊び
という、複数の文化の積み重ねがあります。
一見すると奇抜な言葉ですが、その歴史をたどると「ネット文化は異なる発想を組み合わせながら新しいジャンルを生み出す」という面白さが見えてきます。
あとがき
インターネットでは、最初は誰かの思いつきだった設定が、多くの人の創作によって「本当に存在する文化」のような厚みを持つことがあります。
今回取り上げたテーマも、その代表例の一つでしょう。
次回もまた、ネットの片隅で独自の進化を遂げたジャンルやミームを、「なぜそうなったのか?」という視点から、楽しく掘り下げていきます。
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